中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

海外駐在=優秀?-海外駐在員(駐在経験)は必ずしも優秀を意味しない-

中国で駐在員6年目のカンクローです。

 

皆さんは海外駐在(海外駐在経験)と聞いて、カッコいいイメージや優秀なエリートサラリーマンというを持っていませんか。

 

実は、日本の会社から海外に送られている駐在員はそのほとんどが普通のサラリーマンで、優秀でも何でもないんです。今日はそのことを説明したいと思います。

 

海外駐在員が優秀じゃない理由

結論から説明すると、海外駐在が必ずしも優秀じゃない理由というのは、日本企業の考え方にあります。

 

多くの日本企業の場合、海外駐在というのは数多くあるポストの中の一つという意味しかありません。特に大企業の場合は、営業部にいるとか、経理部にいるとか、○×支店に配属になったというのと同じ意味で、海外の支店に駐在(出向)という意味程度しかないからです。

 

その国・地域に詳しく、現地の語学を駆使して現地人と商談し、「日本の技術を世界に」「世界の技術を日本で」なんていうことは皆無です。

 

実際、多くの海外駐在員が現地語はおろか、英語すらまともに話せずに海外に来ているのを多く見かけます。さらに、多くの駐在員は3年、5年と滞在していてもろくに外国語を喋れません。

 

それでも駐在員として成果が認められる

言葉ができないのに、国際社会で第一線のビジネスマンとして活躍できるの?

 

そんな疑問の声が聞こえてきそうですが、断言します、「できます」。

 

なぜなら、現地の支社(支店)で働く同僚たちが通訳・翻訳のサポートをしてくれるからです。多くの海外駐在員の働き方については、以下の記事でまとめてみましたので、参考にして下さい。

kankuro127.hatenablog.com

 

日本企業が「海外駐在員」として本国から送ってくる人員は、その多くが現場スタッフたちのマネジメントを業務とする人たちです。

 

マネージャーの役割は、自ら現地人(外国人)と激しい交渉を行い、ぎりぎりのところでせめぎ合うとかそんなことではありません。その役割を行う現地社員(日本語も堪能)への方針指示や目標設定、労務管理などを行うのです。

 

つまり、彼らがもともと海外駐在前に日本でやることと同じです。

 

「国が違う」と言うことの意味を考えるなら一定の負担はある

海外駐在員として日本人が行うのは、現場の社員やスタッフをマネジメントすることですが、その相手が日本人ではなく外国人(ほとんどの場合日本語ができる)です。

 

「日本でやることと同じ」と上述しましたが、国が違えば、労働に関する文化や法律、ビジネス習慣が異なります。

 

駐在員として一番に求められることは、この点における適応能力だと思います。

 

もちろん、この点について「海外駐在は非常にハードだ」とか、「孤独な社会で戦わなければならない」と表現するほどのマインドであれば、一定の負担はあるでしょう。

 

海外駐在はとにかくおいしいことづくめ

海外で働くと言うことは本当に大きな負担になるのでしょうか。

 

実際に中国で5年以上駐在している僕の感覚で申し上げれば、「大したことない」というのが率直な感想です。

 

それどころか、日本のようにギスギスした人間関係やタイムマネジメントの中で生きなくていい習慣であったり、会社から多種多様な福利厚生があるおかげで、満員電車のストレスや住環境のストレスからも解放される可能性が高いです。

 

「海外手当」と呼ばれる毎月ボーナスのようなものを設定している会社も多いことでしょう。

 

駐在員のうまみについては以下の記事にも書いています。

kankuro127.hatenablog.com

kankuro127.hatenablog.com

kankuro127.hatenablog.com

 

結論

以上から、「海外駐在員に憧れる」と言うことは正しいと思います。

 

様々なメリットに焦点を当て、「海外駐在を目指す」ことも合理的です。

 

この記事で指摘したかったのは、「海外駐在員(経験者)を過大評価しなくてもよい」と言うことなのです。

 

とはいっても、経験したことがない人にとっては、とてもすごいことのように感じられるのは、何の分野においても同じだと思います。内向き志向の若者が増え、こんな経験をできる倍率は下がっているのかもしれません。

 

海外駐在への経験(誤解)を利用して、より高い次元に進んでいきたいですね。