中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

海外駐在員になればお金がたまる!FIREにも近づく!

昨今、従来からの不安定な雇用環境や、コロナ対策に端を発した多様な働き方への理解もあって、ますます、「自由な働き方」に対する人々の関心が高まっていることを感じますよね。

また、「自由な働き方」を達成するためには、経済的に安定していることが重要であるという考えの下、FIREと呼ばれる、日々の労働収入以外にもある程度の資産収入(不労所得)があることによって、やりたくもない仕事に縛られない生き方、というのが注目を集めていますね。

 

FIREまでの道のりはそんなに簡単じゃない

でも、多くの人は、会社勤めの給料だけじゃ貯金(資産)が貯まらないと感じており、

生活を切り詰めて無駄遣いを減らさないと!(でも、今でも十分いろんなものを我慢しているのに・・・)

何か副業をしないと!(でも、なかなか踏み出せない・・・、何から手を付けていいかわからない・・・)

という葛藤を抱えられていると思います。

そんな中、海外駐在員となると、「日本を離れる」ことができるという特性があるため、FIREにさらに一歩近づくことができるのです。では、なぜ「日本を離れる」とFIREに近づくのか、以下に述べてみたいと思います。

なお、以前、「海外駐在がFIREへの近道である4つの理由」という記事も書かせていただきましたので、参考にしてみてください。


日本にある様々な誘惑

ご存じの通り日本は世界的にもいち早く経済成長を達成し、今や街中にはあらゆる痒いところに手が届くような、いろんなサービスで満ち溢れています。
世界的に発達した交通インフラ、整備された観光地、きれいな夜景、和洋中何でもそろうおいしいレストラン、配達サービス、どこまでも行き届いたお客様サービス、リーズナブルな性風俗、映画、漫画、さらには無料で開催される美術展やコンサート、などなど。
「こんな面白いサービスや商品があったんだ!」などと衝動買いしてしまうような魅力が、町中にあふれている(飽和している)、それが日本なのです。

一方、外国に行ってみるとどうでしょう。私は中国での駐在経験しかありませんが、その他の海外は何カ国も旅行したことがあります。もちろん、どの国の大都市もおおかた同じように発展しており、いろいろなサービスが充実するのですが、やはり快適さと、その充足度(どれだけいっぱいあるか)は日本には及びません。

過剰なほどに目につく街中の広告も、私たちのいろんな購買意欲をそそってきますので、「私たち日本人が日本にいる」だけで、必要以上にお金を使ってしまうことからは避けられないのです。

 

日本にある様々な義務

日本にいることによって発生する様々な義務も、あなたからお金を奪っていく原因になります。

例えば、30〜40歳の方であれば、冠婚葬祭への出費が一番大きくなる年頃ではないでしょうか。これは私自身が最近実感したことなのですが、特に友人の結婚式です。私は20代の後半からずっと海外にいますので、高校や大学の友人、同僚などが結婚する際に誘われずに済みました。結婚式であれば、ご祝儀は大体3〜5万円程度でしょうか、4〜5人友達や近しい親戚が結婚すれば、十万単位でお金が飛んでいきます。式の後に飲み会や打ち上げに誘われれば、また礼服をレンタルすれば、といろんな出費がかさみますよね。

 

もしかしたら、
お祝い事に一人だけ参加できないなんてかわいそう
友達いなくなりそう
不義理だ

と思われる方もいらっしゃると思いますが、我々「仕事で」海外に行っているわけで、「イベントに出席したくてもできなかった」というのは、誰もが理解してくれます。それに、イベントが過ぎてみれば、みんな当時のことなんて対して覚えていないものです。

それに、そのような集まりでする会話と言えば、昔話や各々の近況報告程度。新しい話題なんてそんなに無いもんです。むしろ、仲間の中に珍しい経験をしている友人がいれば、「あいつ来てないなあ」なんていう話題や、自然と「外国にいるんだったね。カンクローのことが話題に上がって、連絡してみたよ」なんていう風に近況報告が遠くまで届くのです。

その点、「海外に行っているから来られない」という大義名分が無ければどうでしょう。話題に上がったとしても、「薄情なやつ」くらいにしか思われない可能性が高いです。

くだらない飲み会が減る

コロナ流行後に一変した社会では、かねて若い世代を中心に嫌悪感の対象とされた「くだらない飲み会」が減ったと言われています。

とは言うものの、いわゆる「飲み会」と呼ばれる親しい仲間内の集まりでさえ、一度海外駐在を経験すると、「高いなあ」と感じてしまいます。
小さなグラスビール一杯(250mlほど)でも、日本では安くて400円、高ければ700円ほどします。(基本的に、チェーン店しか行かないので、)お店で出てくるのは冷凍食品を温めただけの料理、さらには「お通し代」や「席料」という名目で一人当たり数百円がとられ、一人当たりの会計は簡単に5000円以上になります。

経済発展し、人々の所得も上がっているといわれる中国でも、一回の飲み会に5000円も使ったことはありません。10人くらい座れる個室で、円卓を囲み、10本単位で中国地ビールを頼んでも、一人当たり2000〜2500円程度となることが多いです。

もちろん、高級なところに行けば高いですが、そもそも日本でも、「高級なところ」に行ってますか?チェーン居酒屋は「高級」ですか?何年も経験を積んだ料理人が慣れた手つきでその場で調理した新鮮な料理が食べられますか?

日本の居酒屋で出てくる料理など、基本的には、1カ月前に厨房に入ったアルバイトのおばちゃんが、マニュアル通りに冷凍食品を温めただけであることの方が多いはずです。

いずれにせよ、日本での仲間との飲食は、お店の中や、社会の習慣がシステム化され過ぎていて、ただ「お金を使わされている」という感覚しかありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。思い当たる節があるという方も多いと思います。
すでに海外駐在員となった方は、FIREを目指されているのであれば、引き続きこれらのありがたみを噛みしめ、お金を溜めることができるでしょう。
これから海外駐在員を目指す方は、これらのメリットも楽しみにしてみてください。