中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

海外駐在がFIREへの近道である4つの理由

中国で駐在員5年目のカンクローです。

 

最近、僕がそういう系のYouTube番組を熱心にチェックしているからということもあるのかもしれませんが、FIRE(ファイヤー)という単語を良く耳にしたり目にします。

 

皆さんはこのFIRE、ご存知ですか?

 

簡単に、Wikipediaの最初に書いてある説明を引用すると、

FIRE(Financial Independence, Retire Early)ムーブメントとは、 経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントである。この生活モデルは、ブログ、ポッドキャスト、およびオンラインフォーラムで共有されている情報を通じて2010年代より大きな注目を集め、特にミレニアル世代に人気が高まった。

なんのこっちゃ!という感じでしょうか(笑)

今なら僕の方がまだ詳しく説明出来そうなので、以下説明していきます。

 

お金を得る代表的な手段はやっぱり「労働」

根本的な話から始めますが、大前提として、この資本主義経済の中では、お金がないと生きていけません。会社に行くにせよ、親からお金をもらうにせよ、パパやママに養ってもらうにせよ、行政から生活保護をもらうにせよ、みんなお金を得て生活していますよね。

 

日本においては(というか、世界でも)、お金を得る手段として一番メジャーなのは「労働」であって、そのほかの上に挙げたいくつかの例は少数派だと思います。

 

ですが、そんなメジャーな労働を「しなくても生きていける(生きるためのお金が得られる)」という現象が、現代社会には起きているらしいんですね。

 

現代はもうすでに「働かなくてもいい」が目指せる社会であるという考え方

「お金を得る必要がある」という前提は変わらないのですが、お金を得る方法は必ずしも労働じゃなくてもいいという考え方が、FIREです。

 

じゃあ、どうやってお金を得るかというと、具体的によく言及されている手段が、「投資」です。

 

この記事ではどんな投資がいいとか、胡散臭い儲け話のことを書くつもりはありません。「投資によるリターンで、生きていくための収入を賄う」という考え方があることだけ知っておいていただければいいです。

 

そして、その投資のための準備資金としてよく目安になるのが、「1億円」とか「7,000万円」という規模のお金です。

 

「そんなお金貯められないよ」というのが大半の人の意見かと思いますし、これは私も同意見です。ただ、この準備資金の金額は0か100かという話ではなく、つまり一億円に達していなくても、一定の効果があるのであって、「この額に近づけば近づくほど理想的」という程度に考えればいいそうです。

 

詳しい話は、今後記事に書きますが、今のところはご自身でググってみてくださいね。

 

海外駐在員がFIREへの近道である理由(その1)

本題に入りますが、「じゃあ、どうやってその金を貯めるか」ということが重要なわけです。

 

私はこれまで、だらけつつ、手を抜きつつ、マイペースに幾つかの駐在員ストーリーに関する記事を書いてきましたが、その中で、駐在員のお金事情についても詳しく書いていました。

海外駐在員はどんな生活をしているのか①(大企業編) - 中国で駐在員

海外駐在員はどんな生活をしているか②(大企業編) - 中国で駐在員

 

率直に言えば、駐在員は、その年齢や経験、実際の能力、そして日本における一般的なサラリーマン収入の相場感よりも、遥かに高い給料をもらうことができます。

 

大体、30歳そこそこの私でも、日本の年収換算で1,000万円ほどに匹敵する手取り収入が得られるわけです。

 

もちろん、その収入に甘んじて毎日中国式カラオケに行くとか、中国おねーちゃんと愛人契約を結ぶとか、そんなことをしていたらお金は貯まりませんが、基本的には、こんな高い給料と充実した住居手当もありますので、金はどんどん貯まっていきます。

 

以前、駐在員の不倫ストーリーについても、記事を書いたことがあります。

実はこの記事が僕のブログで一番閲覧者数が多く、なんか微妙な気分ですが。

駐在員はみんな不倫してるのか。 - 中国で駐在員

 

話は戻りますが、仮に年間500万円貯金することができれば、7,000万円貯めるのは15年くらいで済むことになりますよね。実は僕も、あまり浪費家ではないのと、コロナ禍でろくに帰国や旅行もできないために、昨年は500万くらい貯金できました。

 

海外駐在員がFIREへの近道である理由(その2)

単純に給料が高いという理由の他に、海外駐在員にFIREの可能性がある理由として、1つに、「海外のチャンスを活用できる」ということがあります。

 

私が住んでいる中国は、良くも悪くも経済成長の真っ最中です。銀行の定期預金金利は年利3%を超え、並のリスクで5%、7%とお金が増やせます。

 

中国の一般的な資産運用については、こちらで詳しく書いています。

預金金利は日本の300倍-中国人の資産運用事情①- - 中国で駐在員

「毎日もらえる」が当たり前-中国人の資産運用事情②- - 中国で駐在員

都市部不動産はまだまだ上がり続ける-中国人の資産運用事情③- - 中国で駐在員

 

日本にいたら、正直こんな中国の金融資産に手を出そうとも思わないでしょうし、そもそも日本人が中国でお金を運用する方法が限られていますよね。

 

海外駐在員は、その社会でその土地のお金を使って暮らしています。もちろん、そういう定期預金や、資産運用も、その人の自由でできるというわけです。当然、リスクも自分にありますけどね。

 

海外駐在員がFIREへの近道である理由(その3)

FIREの考え方は、自分の生活する資金を投資から得る、というものなので、この「生活する資金」が安く抑えられれば抑えられるほど、現実味を帯びてきます。

 

例えば自分が日本で暮らしていてかかるお金が年間200万円ほどであれば、200万円をコンスタントに得ていかなければなりませんが、もし物価の低い国に移住することができるなら、それは100万円にもなるかもしれないし、50万円で済むかもしれません。

 

移住することができれば、というのは条件的なものもあるかもしれませんが、墨が指摘するのは心理的なものです。

 

海外に行ったこともなければ、海外に住むことに躊躇してしまいますよね。怖いと感じる方も多いと思います。

 

ですが、現地に長く住んでいる日本人の知り合いがいるとか、そもそも現地語が出来て、現地人と同じような水準で暮らすことができる、今のところ日本社会の高福祉が無くても平気、という方もいらっしゃるかと思います。

 

そのように、移住のハードルが低かったらいかがでしょうか。

 

駐在員として中国で暮らしていて、私は中国社会に慣れています。中国に永続的に住みたいかどうかはさておき、自分自身、東南アジアなど海外に行って暮らすことも想像ができるくらいの感覚になっています。

 

これは、旅行したくらいでは得られない、「どこででも暮らせるんじゃないか?」という仮説でもあるのですが、駐在員として暮らしているだけで、その考え方を自分の中に持つきっかけになるのです。

 

海外駐在員がFIREへの近道である理由(その4)

オリエンタルラジオの中田さんという方が最近シンガポールに移住したことは、このFIRE界隈では有名になっていますが、「投資収入にかかる税金」対策という面でも、海外に住むメリットは大きいのかも知れません。

 

ちなみに、日本で株式などの投資から得られる収入にかかる税金は20%、会社での労働によって得られる収入にかかる税金は最大で45%にもなるらしいのですが、これが日本よりも低い国も、きっとあるということなのでしょう。まだそこまで調べていませんけどね。 

 

FIREという概念を知らなかった方には、「なんのこっちゃ?」という内容になってしまったかも知れませんが、海外駐在員のメリットがこんなところにも転がっていたかな、という思いがしたので、書いてみました。

 

今後、関連記事も書けそうです。