中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

預金金利は日本の300倍-中国人の資産運用事情①-

中国駐在4年目のカンクローです。

 

私も30代前半。将来のことも徐々に色々考えますので、今後の資産運用について考えています。

 

多くの日本の証券口座は海外からの利用(証券・金融商品の購入)を認めていないので、日本にある資金をどうにもできない状態が数年続いています。

 

ユーチューブやウェブサイトで少し調べてみた結果、私も、もし日本にいられるとしたら始めてるだろうなと思うのが、NISA(にーさ)、積立NISA、IDeCo(イデコ)、通常の株式投資などでしょうか。

 

余剰資金の利回りとして、安定的にも2~5%の利益を確保できるという意見が多くみられます。まだまだ中国に駐在する期間は残っている見込みですので、日本の銀行に置きっぱなしになっている日本円がなんともったいないことやら。

 

日本の資産運用

余談ですが、メモ程度に、日本の銀行等に置きっぱなしということは、本来得られるかもしれない2~5%の利益が、以下のような利益に成り下がってしまっているということです。

◆銀行普通預金(年利率=0.001%)

<現在>100万円 → <10年後>100万1000円

 

◆銀行定期預金(年利率=0.002%)

<現在>100万円 → <10年後>100万2000円

※10年間自由に使えない

 

国債購入(年利率=0.005%)

<現在>100万円 → <10年後>100万5000円

※10年間自由に使えない

※債権はお金を貸して利息を得ること

 

とても悲しいです。まあ、数年後日本に戻ったら、株式購入からやってみたいと思っています。

 

ところで、コロナ前も現在も、(日本に比べれば)比較的好調な経済成長を続けていると言われる中国においては、中国人がどのような資産運用をしているか、簡単にご紹介します。

 

普通預金金利は日本の300倍

まずは、中国国内の一般的な大手銀行の普通預金利率として、年利0.3%という数字がよく見られます。中国銀行、中国商工銀行、中国農業銀行中国建設銀行などで、日本で言う三井住友や三菱東京UFJ、みずほなどに当たります。

 

そこに普通に預けているだけで、0.3%です。

日本の普通預金の300倍ですね。

 

そして、定期預金になれば、20万元(約320万円)を3年固定の定期預金で預けた場合、年利は4%程になります。日本の10年固定定期預金の400倍ですね。それも3年で期限が来ますので、そのときに20万元×0.16=32000元(約51万円)が得られる計算です。

 

300万を3年運用すれば、51万ですよ?

単純に10年なら150万円以上の運用益が大手銀行から「元本とともに保証」されているわけです。

日本では、300万を10年固定しても、3000円×10の「3万円」ですよね。

 

すごすぎます。

 

忘れてはいけないインフレ率

もちろん、中国では一応、政府公式の発表として、毎年5~6%程の経済成長があるということになっていますので、インフレ率との関係で3%とか4%の利息が「得なのか」ということを皆考えています。

 

いずれ日本に帰る私としては、万々歳です。

 

ちなみに、中国におけるインフレ率が必ずしも日本円に対して価値の下落を意味するわけではありません

中国で100円の価値は次の年に95円になっているかもしれませんが、日本では100円に近いままキープされているということもありうるのです。

 

もちろん、銀行の定期預金は最も安全な資産運用であり、日本の銀行預金や定期預金に1000万円まで元本保証する法律があるように、中国でも50万元(約800万円)までは、たとえ銀行が破綻したとしても保証される制度があります。

 

まあ、国と企業が密接に結びついている中国では、銀行倒産のリスクはさほどありませんし、過度なインフレも政府がコントロールできます。

 

というわけで、こんな「安全資産」を土台にすることができますから、中国人たちは通常、もっと高い利率で運用するのが当たり前です。

 

次回の記事では、もう少しディープな資産運用事情を書いていきたいと思います。