中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

【雑記】Youtuberやブロガーの収益はどこから来る金なのか

中国で駐在員6年目のカンクローです。

 

最近、休暇で日本に帰っておりました。日本はコロナ禍真っ最中と言うこともあり、隔離を余儀なくされる時間や、自由に外出できたとしてもあまり人と会う時間が確保できなかったこともあり、家でyoutubeやサブスク動画を見ている時間が多くありました。

 

そこで、いろんなyoutuberが

「サラリーマンとしての本業よりも副収入の金額が高くなった」

という発言をしていたので、驚くと同時に、ふと、

 

「このお金(彼らが得ている収入)ってどこから来てるんだろう」

と考えるようになりました。

 

「普通の人」もしくは「普通だった人」という印象

僕がよく見ているyoutubeチャンネルは「素人系」とでもいうのかわかりませんが、登録者数が1万人~10万人くらいの、20代~30代前半くらいの年齢の中堅youtuberたちです。(何を中堅と言うのかも勝手な定義づけです)。

 

彼らに共通する(と感じる)のは、「自分の経験や考え、調べてみた知識を語る」という点なのですが、もう一つ、謙虚に自分が他の配信者と比べて差別化できる何かを必死に考え、コンテンツ作成をしている(ように見える)と言うことです。

 

それ以外は、至って普通の人のような印象で、「歌える」、「踊れる」、「面白いことができる」というようなエンターテイメント性は必要なく、本当に、大学生時代にクラスやキャンパスにいた同級生のような身近な感じを受けます。

 

月に30万~50万の副収入

登録者数が1万人~10万人くらいのyoutuberは、動画再生による広告収入から月に30万~50万の収入を得られるそうです。

 

中には、日中はサラリーマンをしつつ、片手間に動画コンテンツを作り続けている方も多いらしく、もはやサラリーマンとしての本業収入を大きく超えるほどに収入を得ています。

 

さらに、最近は副業ブームに乗って「投資ブーム」も起きており、周囲の一般人(本業収入のみで生活しているサラリーマン)よりも多く得た収入をさらに投資で運用するということも流行っているようです。

 

収益化にはコンテンツを作り続ける

youtuberの世界では、ある程度収益を出すための王道ルートのようなものがあるらしく、他の人と差別化できそうなコンテンツを、ひたすら継続してアップロードしていくというもののようです。

 

ざっと調べてみたところ、youtuberやブロガーと呼ばれる人がウェブ上にコンテンツをアップロードし始めて、それが実際の収益に結びついていくのは、彼らがそのような行為を始めてから1年後とか2年後とのことだそうです。

 

今思うと、彼らの発する情報に大きな需要があった

日々の生活でも、勉強でも、仕事でも、旅行でも、何か調べたいなという時にヤフーやグーグルでネットにある有益な情報を検索し、それらの知識を無料で手に入れると言うことは、一昔前から行われていますが、それをもっと視覚的に行うようになったきっかけがyoutubeというプラットフォームなのかなと思います。

 

例えば、僕が大学卒業を控え新卒の就職活動をしていた2010年代初め頃、多くの情報は大手就活サイトや市販の書籍から手に入れていました。個人の就活体験などもあまり一般的な時代ではなかったように思います。

 

それが、現在では就職活動体験、転職体験、実際の給料、職場での雰囲気、サラリーマンてこんな感じだよと解説する動画が、業界ごと、会社ごと、ポストごとに多くのyoutuberによって語られています。

 

今思うと、以前までも需要はあったけれども、限られた供給源での供給しかなかったものだったと言うことでしょう。

 

テレビや出版というメディアが純粋に個人の発信に置き換わっている

その限られた供給源と言うのが、「テレビ」や「本」なのだと思います。

 

就職活動情報の供給に限らず、趣味でも地域紹介でも体験談や裏話でも、これまでテレビや本が主体となって供給されていた多くのコンテンツが、映像という形で手軽に個人から発信されるようになったのが、このyoutubeによる情報発信だとということです。

 

当たり前のこと、今さらなことを言っているだけなのかもしれません。

 

僕らが無意識だっただけで、これまで「テレビを見る」「本を読む」ということには大きな市場(マーケット)がありました。

 

テレビや本は有益な情報を提供するプラットフォームであり、その利権を一手に担うテレビ局や出版社は、時に自ら特定のムーブメントを作り出したり、時にムーブメントを作り出したいという他の利権集団からの依頼に応えて経済活動をしていたはずです。

 

メディアという、想像もつかないほどに大きな主体(企業)によって、想像もつかないほどのお金が動いていた市場が、youtubeによって浸食されていると考えれば、youtuberが得ているお金と言うのは、まさに市場原理に則ってここから奪い取ってきているんだなということがわかると思います。

 

大手企業がテレビ局に払う広告料、出版社が制作した本を売って稼ぐお金、それらはYoutuberという個人が作成するコンテンツに吸い上げられているというわけです。

 

Youtuberやブロガーはまだまだ増え続ける

出版や広告を含むメディアが「企業」として活動していた市場には、一体どれくらいの人間が働いているでしょうか。

 

テレビ番組の一つ一つ、本や雑誌の一冊一冊、いたるところにある広告、何かを誰かに伝えるという分野は、裾野が無限に広がっていることがわかります。

 

その一つ一つに、一人の人間が「発信者」として名乗りを上げ、収益を得ていく主体になることはまだまだいくらでも可能なのではないか、と思います。

 

まあ、僕は動画を作り続けたりするモチベーションは無いですが。