中国で駐在員

30代男、未婚、2016年から中国駐在(企業派遣)

新型コロナウィルスの流行(広州からお届け)

久しぶりの投稿です。約3か月弱ぶり。別に忙しかったわけでもなく、何書こうか迷っていたわけでもなく、ただ3か月書いていませんでした。

 

日本でも連日報道されている新型コロナウィルスを起因とした肺炎について、広州に住んでいる目線からいろいろ書いていきたいと思います。

 

広州では、感染者十数名

中国政府はどの省も市にも「衛生健康委員会」というのを持っています。●●省衛生健康委員会とか、●●市衛生健康委員会というのが毎日、結構まじめに新型コロナウィルス感染者、感染の疑いがある人、重症な人、死んだ人の数やその人のバックグラウンドなどを公表しています。

 

今、1月25日までの統計で、広州市では感染者14人です。お近くの大都市深セン市では、20人。広東省全体では約80人が感染確認、と発表されています。

 

毎日、10~20人くらい増えていますね。こりゃまずい。

 

でも、その情報の中で注目に値するのは、感染者のほとんどが「武漢に行って帰ってきた人」とか「武漢の人と一緒に飯食った」とかそういう感じに書いてあるのです。

 

全く無関係な、というのは少数です。まあ、当局が武漢に近い人を中心的に検査して、それで見つかる感染者、という構図があるだけかもしれません。

 

武漢市やその周りでは交通停止

このウィルスの発生元とされる湖北省武漢市では、23日朝10時から、高速鉄道(日本で言う新幹線)や飛行機、市外へ出る長距離バスなどが止まり、外国人も含む市内居住者が全員外に出られなくなるという事態になっています。

 

日本的に考えるといろんな利害関係者が騒ぎ出したり、反対世論が巻き起こったりしそうですが、ここは共産党が一党統治する中国です。そんな反対意見関係なし。武漢の市民は今まさに封じ込め作戦の犠牲になっています。

 

からがら寸前のところで武漢を脱出した人たちも、海外に限らず中国内でも、脱出先の地域で、「なんで出てきたんだ、武漢で寝てればいいのに!」と非難されているようです。

(まあ、日本でも原発事故後に福島の人が差別されたりしましたけどね。世論とは恐ろしいものです。)

 

日本人を含む外国人も武漢から出られなくなっています。アメリカ政府や韓国政府はすでに武漢在住の自国民を救出する動きを始めているようです。

日本政府はそんなことできるのかな。

 

マスク買い占め

ただほしいものを買う、何かに備えて準備する、というだけなのかもしれませんが、すでにマスクの「買い占め」に近い現象が広州市内で起きています。

 

日本と同じように、人々は普段、コンビニでマスクなんて買いません。ですが、薬局とか大型スーパーなどですでにマスクが売り切れており、コンビニ等にも殺到したようです。

 

というのも、私はマスクがなくなった後にようやく行くようなタイミングでしたから、普段マスクがあったかなーというところに、もう何もなかったというだけです。

 

薬局のようなお店にももうありませんでした。

 

食料の買い占め

マスクぐらいはいいですが、全く無関係の(ただし感染者は出ている)福建省では、すでに食料の買い占めが始まっているようです。

自分で長期間食べるために持っておくのか、はたまた誰かに高値で転売して儲けようとするものなのか。いやはや、頑張りますね、中国人。

 

と、私もうかうかしていられないのかな。。。なんて。

 

春節明けにどうなるか少し気になる

皆さんもご存知の方が多いと思いますが、中国では、このウィルス大流行と「春節」(日本で言う元旦)が重なりました。1月24日が大晦日で、1月25日は旧暦新年のお正月でした。

 

すなわち、今はまだ一般的には、会社や役所は休みなんです。1月31日金曜日から、また平常通りの出勤が始まるという会社が多いようです。

 

そこで、気になるのが、満員電車やバス、市内交通ですね。今は、ぶっちゃけ外に出なくてもいい生活があるのですが、風邪気味の人も、健康な人も、人込みを避けていた人も、みんな満員電車に押し込まれて通勤するわけです。

 

一部地域では、小中学校など、始業を延期するという措置があるようです。つまり、しばらく授業無し。家に待機。というやつですね。

 

ああ、僕も会社休みにならないかな。

 

全然関係ないですが、中国の大晦日にも、紅白歌合戦みたいな、ステージ歌唱とか劇みたいなのをやるテレビ番組をみんなで見るという日本の習慣のパクリみたいなのがあります。

友達が言うには、今年はさらにつまんなかったと。